【ネタバレ全開】ユアをストーリーしてきました。
こんにちは。
こぶたけんしです。
毎日あっちぃですね。
年々暑さに抵抗がなくなってきているを感じるので、身体を鍛えねばと、ほんのちょっとだけ考えたりもするのですが、なにせぼくは体育を憎んできたタイプのスタンド使いなので、いやはやなんとも腰が重いです。
さて、遅ればせながら先日、映画ユアストーリーを見てきました。以下ネタバレ全開でお届けします。
以下、ネタバレだよ!
最初に言っておきますが、ぼくは賛否で言ったら若干「否」寄りです。若干というのは、良いところもたくさんあったし、じーんと来たシーンもあったので、「賛」の気持ちも少なからずあるってことです。
<ターゲットはどこ?>
ぼくの思考の癖のひとつだと思うのですが、まず「ターゲットはどこ?」と考える。ぼくはラストのあの展開までは、「子供が楽しめそう!」と考えていました。冒頭のゲーム画面、テンポの良いバトル、パパスの死を変にお涙頂戴にせず、結婚もドロドロさせず、まるでディズニーCG映画のようなキャラクターの表情や動き。
「あ、これ、夏休みにお父さんと子供が見に行って、映画を見たあと「お父さん映画と同じゲーム持ってるんだぞ」とか言って映画後も親子2世代で楽しめるやつじゃん。親子2世代で冒険できるって、これってまさしくドラクエ5じゃん。ユアストーリーじゃん」
こう思っていました。
しかし、最後の時間停止からのミルドラースとのバトル?「これ、誰得なの?」の感情しかなかったです。時間停止からの流れはドラクエ5をリアルタイムでプレイしてきた「かつて少年だった大人のドラクエファン」をターゲットにしたシーンだと思うのですが、不快で陳腐としか感じなかったです。
んなわけで、この映画は誰に(どの世代に)何を感じてほしくて作ったの?
という疑問がずっとあるんです。
<ドラクエファン全否定>
「この世界はプログラムにすぎない。」
「大人になれ。」
特にこの2つは、公式が言っちゃダメだろ(笑)
ドラゴンクエストが言っちゃダメ。
と、思う反面、ドラゴンクエストが言うから刺さる。という気持ちもありますが、フォローがおそろしく雑。
ラストは「魔王VS勇者」から「ゲームを否定する存在VSドラクエ」に変わるわけですが、「ぼくが今まで冒険してきた気持ち」でロトの剣が生成され、それでミルドラースを倒されても、ロトの安売りをされたという気持ちしかない。どうせメタ展開をするのならば、歴代勇者が全員集合してミナデインでもぶちかませばいい(スマブラの影響かなw)とすら思いました。そのほうがきっとワクワクするし、アツいし、エックスくんの銀幕デビューにニヤニヤが止まらなかったと思います(笑)
スマブラ
<思い出補正をなめんな>
きっと「端折りすぎ」という意見もあると思うのですが、RPGを1本の映画にまとめること自体土台無理な話なので、あの少年時代スキップやラストのメタ展開自体はいいアイデアだったと思っています。ただ、なんというか、ラストだけは「ドラクエファンの思い出補正に頼りすぎている」を感じました。
これみよがしにカセットをふーふーされても、「プログラムにすぎない」「大人になれ」が酷く心に残っており、「今までの冒険を全否定された状態」でそんなの見せられても「ぼくが今まで冒険してきた気持ち」なんて湧いてきませんし、ロトの剣なんてちっとも生成されないです。
メタ展開は壮大なRPGを映画1本におさめるいいアイデアだと思うのですが、何度でもいいます。とにかくラストが雑。なんというか、ここに愛がない。どうせ映画館に来る連中なんてほとんどがコアなドラクエファンなのですから、もっとこう、これでもか!くらいの愛がほしかった。残念ながら、上辺だけの「ぼくが今まで冒険してきた気持ち」では、何も伝わってこないし、思い出補正なんて、制作側の愛がなければちっとも出てこないんですよ。そんなほいほい思い出補正してくれると思ったら大間違いなのぜ。ドラクエの思い出はそんな安いもんじゃない。オタクなめんな。
<じゃあ駄作だったの?>
そうは思いません。
フローラ派も納得できるのではないかというあの展開、過去に行ってドラゴンオーブをすり替えるくだりもちょっと泣きそうになったし、映画1本にまとめるためのメタのアイデア、映画館で聞くすぎやまこういちの音楽はやっぱり最高だったし、(音楽に関しても序曲の無駄遣いとかⅥ曲がやたら多くないかとかエンディングがそして伝説へなのはなぜなのかとかいろいろありますがキャッツアイします)娘が登場しなかったことに関しても話をスッキリさせるための英断だったと思っています。なによりテンポがいい。前述の通り「夏休みに親子で楽しめる作品」とすら思ったほどです。
<ユアストーリー>
この映画は良くも悪くもドラクエファンにすんごい燃料を投下したことは間違いなくて、個人的に好きな作品の映画化というくくりで見れは、ジョジョの奇妙な冒険の実写映画の時は誰も何も話題にしていなかったので、それとは偉い違いだなぁと感じるわけです。賛も否もない作品ほど悲しいものはないです。
閑話休題。
最初に言ったとおり、賛否どちらの気持ちもわかるので、これはもう酒でも飲みながらドラクエのとの思い出をほっくり返してうだうだと語りましょうよ。って思うわけです。
ブログやツイッターにも書ききれない、言葉にならないそれぞれのアツい思い出があるはずです。語りましょう。ここまでがドラゴンクエスト ユアストーリーです。きっと。